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“ネガティブな理由”で転職を決意していませんか?

ネガティブな理由で転職を決意していませんか?

このサイトを見ているあなたは、すでに転職を決意したり、決意しようと考えているかもしれません。その背景は人それぞれ、年齢やキャリア、他業種、同業種、職位などの条件も違うことでしょう。
ですが、本音ベースで考えた場合、転職を決意するに至った背景は、あなたにとってネガティブなものとして映っているのではないでしょうか。
あなたが会社を辞めるその理由、正しいですか?」という記事にも書きましたが、理由によっては、転職すべきかということは、もう一度考えてみる余地があるかもしれません。
そして、なお、転職をしようと決意するのであれば、ネガティブな背景を抱えたままで転職活動に入ることは禁物です。
自分の軸が何かということを見失い、結果的に転職そのものがうまくいかない可能性もあります(たとえば、「面接で答えにくい質問にそなえるための13のアドバイス」で紹介しているように、転職の理由を面接で聞かれたときの答え方によっては、企業はあなたを採用しようと思わないでしょう)。
今回は、あなたが転職を決意、または決意しようとしたとき、ネガティブにしか捉えられなかった背景を、どのようにしてポジティブなものに転換し、転職を本気モードに移行させていくかということについて紹介していきましょう。

転職の決意、あなたが当てはまるのはどのケース?

転職を外から強制された決意

リストラや倒産など、あなたの意向とは関係のない、いわば会社都合によって、転職を決意せざるを得ない状況になった場合。こうしたことは、一見、相当にネガティブな背景であると思われがちですが、実はこのケースは、社会的にはポジティブな、正当なものです。
あなたは、その職場で働き続けていきたいという意志をもっていたにもかかわらず、強制的に退社を求められたわけですから、その決意は、第三者から見れば正当といえるわけです。
リストラ等の場合でも、「職務能力が足りなかった」「職務に向いてなかった」と勝手にマイナス思考に陥ることは避けねばなりません。企業業績の悪化によるリストラは、あなたの能力が問題ではなく、経営陣の責任であり、企業自身の問題です。
決して自分を卑下せず、むしろ、チャンスと考えて、前向きに捉えましょう。あなたの力を求める企業は何万社もあると考え、大きく構えて臨みましょう。

給与待遇面の不満に起因している決意

給料が安い、残業が多くてプライベートの時間がとれない、休暇が取りづらい、などといったあなた自身の“わがまま”などは、ネガティブな理由のように思われがちですが、これもある面ではポジティブなものといえます。
仕事は生活の一部ですが、すべてではありません。プライベートが充実してこそ、仕事への意欲が生成されるものです。これが阻害されている状況は、決してネガティブな背景ではありません。もちろん、あなたが今の職場で社員として、問題なく正常に機能しているという実態が前提にはなりますが。
一方で、あなたが考慮しておくべきことがあります。
多くの日本企業の場合、業績との兼ね合いもありますが、一定の年齢や職位に到達すると、給与等が上がる仕組みになっています。特に就業経験が5年以内と浅い方の場合は、今後、給料等が上昇していく可能性もありますので、給与体系などを調べながら、慎重に臨むべきでしょう。

配置転換に起因している決意

ここからは、少し冷静になって考えなければならないケースについて考えてみましょう。
まずは、配置転換を命じられたことが起因となって、かためられた転職への決意の場合。
昇格や昇給がともなう配置転換で、転職を決意するケースは少ないと思いますので、ここでは昇格や昇給がない異動、いわゆる横滑りの場合として考えてみます。
手がけていた仕事を中途半端な形で外されたり、やり甲斐があり、意気込んで取り組むもうとしていた仕事から別の職務への転換されたりしたら、誰でもやる気を失ってしまうかもしれません。「自分はこの部署に必要のない人材なのか」と自暴自棄になり、「だったら辞めてやるわ!」などと感情的・短絡的に結論づけたりしていませんか。
特に社会人経験が5年以内と浅い方の場合なら、配置転換は、企業の人材育成の一環と考えるべきです。一般的な企業では、ある職務に特化したスペシャリストよりも、様々な仕事をこなせるジェネラリストとして社員を育成したいという傾向があります。特に、総合職などで入社した場合は、様々な職種の経験を積ませて、幹部社員への成長を期待します。
上司や先輩と相談して、どうしても配置転換等に納得できない場合、配置転換という背景ではなく、「事業方針、業務方針の変更」というポジティブな背景として、切り替えて考えるのがいいでしょう。

職場の環境、人間関係に起因している決意

社風に馴染めない、上司とそりが合わない、先輩、同僚とのコミュニケーションが上手くいかない、信頼関係が構築できない、疎外感がある……。こうした、職場環境や人間関係に起因する転職の決意が、最もネガティブであり、つまりポジティブに転換することが必要です。
なぜなら、それがその企業だけの問題ではなく、あなた自身にも問題があると考えられるからです。
コミュニケーション能力や信頼関係の構築に自信があったにもかかわらず、そうした状況が生まれ、ネガティブ感満載の背景となってしまった原因は、一体何なのか。
原因は、必ずあります。あなたの仕事を含めたこれまでの行動や姿勢、対応などを振り返ってみましょう。そしてその原因をつかみ、努力して改善できる可能性があるかどうかを考えてみてください。
もはや、今後、同じことが起こる可能性がないと判断し、だから転職しても大丈夫だと、転職の決意が揺るぎないものになったとしても、転職先では、その背景に対する改善を実行することを併せて決意しましょう。
「職場環境の変化を求めて挑戦したい」といったポジティブな背景、姿勢に転換して、転職活動を進めていくには、そこまでの決意が必要なのです。

キャリアアップ指向に起因している決意

医療系や美容系、ITスペシャリストなどといった専門職の場合は、「キャリアアップ」という大義名分が、決意の理由をポジティブなものにすることができます。しかし、それ以外の職種の場合、転職によって実質的にキャリアアップできる可能性はあっても、それを決意の理由とするのは、やや希薄過ぎる感が否めません。
営業・販売といったライン=フロント部門の職種に比べ、総務・人事・経理といったスタッフ=バックヤード部門の職種の場合は、企業によって職種の位置づけや職務範囲が異なるため、他社の同職種に転職することは、キャリアアップというイメージにはなりません。
キャリアアップという美辞麗句にこだわるより、職種の汎用性を逆手にとって、スキルが活かせる「キャリアチェンジ」という考え方で、ポジティブに捉えてみてはいかがでしょう。
キャリアチェンジは、異業種、異職種への転職というイメージですが、キャリアアップという自分自身の本質的な決意がぶれなければ、他社同職種への転職は職務範囲や規模、仕事のフローが違うため、異業種、異職種への転職と位置づけてもいいでしょう。かりに同業他社への転職であっても同様です。むしろキャリアアップよりも、この考え方の方が適切といえるのではないでしょうか。

まとめ ~転職活動は本音ベースをポジティブ感に転換してスタート

転職の決意には、必ずそこに至るプロセスがあったはずです。この記事では、そのプロセスを「背景」という言葉で表現しました。決意の背景は、ケースによって様々です。本音ベースでは、その背景はことごとくネガティブにとらえられてしまいますが、転職活動を始めるにあたって、そのネガティブ感を引きずったままでは、決して良い結果には結びつかないでしょう。
一般的に、転職活動のスタートは「自分自身の客観理解」「キャリアの棚卸し」から、というアドバイスがされますが、じつは、それ以前に始めなければならないことがあるのです。
それはあなたの転職への決意を、本気のものにすることです。そして、本音ベースを、ポジティブ感に転換していくことです。
それぞれのケースによって創出されたポジティブ感をかためるため、ポジティブ感を自分に暗示をかけるように、つねに念頭に置いておきましょう。
このポジティブ感が、あなたの転職活動における、ひとつの大事な軸となります。
転職回数を気にしている方は、転職回数を気にしている人のためのアドバイスを参考にしてください。
活動の中で迷ったときは、いつでも、その軸に立ち返りましょう。進むべき道がきっと見えてくるはずです。