転職|天職に出会いたい人のヒントになる転職応援メディア

天職に出会いたい人のヒントになる転職応援メディア

天職に出会いたい人のヒントになる転職応援メディア

美容室「ヘアワーク フラックス」オーナー 高橋正憲氏

美容師は「天職」。美容師を諦めてしまった人にこそフラックスで働いてほしい。

お客様の傷んだ髪を綺麗にすることに命をかけ、「髪の綺麗な方は来ないでください」とまで言いきる水戸市の美容室「ヘアワーク フラックス」。美容師としての働き方、生き方に向き合うオーナーの高橋正憲氏のブログは、他のサロンで働く美容師からの問い合わせも多いそうです。そんな高橋氏に、美容師という仕事、そしてヘアワーク フラックスで働くことについてお話を伺いました。


 

働き方に悩む美容師がいれば、面識がなくても相談を受ける

美容師は素晴らしい仕事。諦めてしまった人にこそ、うちで働いてほしい。―― 現在、ヘアワーク フラックスではどのような方が働いていますか

高橋  スタイリスト5名、アシスタント4名と私で、あわせて10名が働いています。私以外は全員女性のスタッフで、ママ美容師やシングルマザーの美容師が多く働いています。結婚している人、子どもがいる人でも働きやすいような環境を作っています。結婚してないスタッフも3人ほどいます。

――  ヘアワーク フラックスをオープンされる前には、どういうお仕事をされていましたか

高橋  都内の中小規模のサロンで2店舗、美容師として働きました。11年都内で勤務した後、茨城に戻り、半年だけ水戸市内のサロンに勤めてから、ヘアワーク フラックスをオープンしました。オーナーになって「雇われる側」から「雇う側」になってからは、お客様にいかに喜んでもらうかということをより真剣に考えるようになりました。人を雇うということは、お店を存続させていくということでもあるので、大きな責任を感じながら仕事に励んでいます。

―― 高橋さんは現場にも出ているとのことですが、どのような働き方をしているのですか

美容師は素晴らしい仕事。諦めてしまった人にこそ、うちで働いてほしい。高橋  1日約7〜8人のお客様を相手に、フルタイムで働いています。お客様を待たせないように、予約はあまり重ねず、1時間半に1人のお客様というペースで、ゆったりとした予約を取るようにしています。
また、面識のない美容師さんから相談を受けることもあります。美容師としての働き方や生活に悩んでいる人も多いため、そういう人へ向けて仕事の合間にブログを書いたり、相談を受けたりします。悩みが少しでも解決して、気が楽になってくれたら嬉しいです。また、うちで働きたいと思ってくれたらもっと嬉しいです。

―― 水戸市内や全国の相場からすると、ヘアワーク フラックスのメニューの価格は高い方ですね。この価格に設定されている理由は何ですか

美容師は素晴らしい仕事。諦めてしまった人にこそ、うちで働いてほしい。高橋  うちでは割引は一切していません。ママ美容師のように時短で働くスタッフが多いため、極力、客単価が高く、短い時間である程度稼げる状態を作ってあげたいと思い、値上げを繰り返して今の価格になりました。クーポンサイトを使うとクーポン目当てのお客様の来店が多く、お客様と長いお付き合いができないことが多いのです。

―― どんなお客様に来てほしいですか

高橋  パーマで傷んでしまった、カラーで傷んでしまったという髪の悩みを抱えた人に来てほしいです。髪が傷んでしまう原因のほとんどは、サロンの間違った施術です。美容師が間違ったホームケアを伝えていたり、アドバイス不足だったりすることで、どんどん髪が傷んでしまいます。

子どもの急な発熱にでも対応できる、ママでも働きやすい環境を作りたい

―― スタッフさんの働き方、勤務時間、生活スタイル、一日の過ごし方はどのようなものですか

美容師は素晴らしい仕事。諦めてしまった人にこそ、うちで働いてほしい。高橋  未婚のスタッフは朝9時に来て、掃除をして、10時の開店の準備を行います。終わる時間は、早いときは7時半くらいです。美容室は夜遅くまで電気が点いているというイメージがある方もいると思いますが、うちでは就労規則をしっかり作っています。
営業時間後に練習を自主的に行うスタッフもいますが、いつまでも長々と練習すれば良いというものではありません。レッスンは時間を決めています。ママ美容師が多いため、なるべく早く営業を終わらせて、練習は1時間半みっちり集中して行い、終わります。ママ美容師でも稼げる環境を作ってあげたいと思っています。
ママ美容師が多いため、日曜日に子どもの運動会などイベントが重なり、美容師の数が少ないことがあります。そういうときは予約を制限することで、乗りきっています。
また、子どもの急な発熱などの場合も、欠勤を受け入れたり、子どもを美容室に連れてきてもらって一緒に遊んであげたりします。夜の飲み会にも誘ったり、働きやすいと感じてもらえるよう、工夫をしています。
お客様が離れていかないように、産休育休を長期間取らず、3〜4ヶ月ほどの短めな休みの後に復職する美容師がほとんどです。復職してからも、授乳などで一度帰宅するといった自分のタイムテーブルを作りながら働きつづけています。

―― サロンのに近くに住んでいるスタッフが多いとのことですが、住宅手当などの制度はあるのでしょうか

高橋  今は、住宅手当を支給しています。車の事故が心配なので、手当を出すからサロンの近くに住んで、歩いて帰ってほしいと思っています。住宅手当を出してもらえるからという理由で遠方から引っ越してきた人もいます。

すべてのサロンが低賃金重労働ではないことを知ってほしい

―― 美容師は、自分が働きたいサロンをどのように選んだら良いのでしょうか

高橋  気になるサロンがあったら、客として通ってみるのが良いと思います。今は新卒採用もしていますが、うちはなるべくアルバイトから入れるようにしており、そのまま就職した人もたくさんいます。

―― なんらかの事情があって美容師を辞めてしまっても、美容師の仕事が好きなら、諦めてほしくないと思われますか

美容師は素晴らしい仕事。諦めてしまった人にこそ、うちで働いてほしい。高橋  辞めてしまった理由にもよると思いますが、たまたま入ったサロンが合わなかったという場合が多いと思います。美容業界が合わなかった、というくくりで考えないほうがいいでしょう。オーナーと合わない、お給料が低い、といった理由なら、サロンを変えれば環境を変えられます。一店舗だけ働いて美容師の仕事を諦めずに、他のサロンも知ってほしいと思います。
先ほども言いましたが、サロンを選ぶときは、客として美容室に行ってみて、雰囲気を確かめるのが良いと思います。最近では美容室を選ぶ際、ホットペッパービューティーを利用する方が多いようです。お店の中の雰囲気や、どんな美容師が働いているかどうかを確認するようです。また、自分が修行してきたことを活かして、きちんと稼がせてくれるサロンかどうかということを見きわめることが大切だと思います。給料はいつまでも上がらないのに、ただ「稼げ」と言うオーナーも多いと聞きます。

―― 美容師の仕事について、誤解されてほしくないことはありますか

美容師は素晴らしい仕事。諦めてしまった人にこそ、うちで働いてほしい。高橋  低賃金、重労働という誤解をしてほしくありません。朝8時から練習、夜は終電で帰宅、休みもほとんどない、という古いタイプの美容室はまだまだあると思います。サロン業界はまだ離職率が高く、「ブラック」だと言われることも多いのが現実ですが、すべてのサロンがそういうわけではありません。
もちろん、営業後に練習はします。「うちはあまり練習をやりません」というサロンに、お客様がお金を払いたいかどうかをよく考えてほしいと思います。美容室の明かりが点いているかどうか、お客様は意外とよく見ています。遅くまで頑張っている姿を見て、お客様はこの店の美容師に任せても安心だと思うのです。遅くまで働くことを心配する人もいると思いますが、効率の良い練習方法を考え、効率の良い美容師を育ててくれるサロンを選べば良いと思います。

特別なセンスや才能がなくても活躍している人もいる

―― 「自分は美容師に向いていないのでは」と悩む人もいるとのことですが、そんな場合はどのように対応していますか

美容師は素晴らしい仕事。諦めてしまった人にこそ、うちで働いてほしい。高橋  どうしたらその人を売れっ子にできるかを考え、工夫をします。例えばチーフなどの役職を与えて、人をまとめる仕事で頑張ってもらうなど、皆に何かしら役割を与えて、その役割で頑張ってくれたらいいなと思っています。ママ美容師はフルタイムで働くことが難しいし、練習時間も限られています。そういう場合は縮毛矯正を専門で行うスタッフになってもらうことで、あくせく働かなくても稼ぎやすいようにしています。最初は不安をもつ人もいますが、報酬はしっかり与えますし、まずは役割を与えて、あとはどれだけやってくれるかどうかだと思っています。

―― コミュニケーションが苦手でも、美容師は務まりますか

高橋  コミュニケーション下手な美容師は案外たくさんいます。まわりがきちんとバックアップしてあげて、自分もそれに乗れば、問題ないと思います。例えば話をすることが嫌いなお客様を担当することもできますし、何が何でも話をしなければならないのが美容師というわけではありません。逆に、技術に集中していると思っていただけば、それでいいと思います。

―― 軽い気持ちで美容師を目指すのは止めた方がいいでしょうか

高橋  やってみたいという気持ちがあれば、やった方が良いと思います。僕は美容師はすごく良い職業だと思っています。喜んでもらえたり、相談されたり、髪だけではないつながりをお客様ともてる、とても魅力ある仕事だと思います。
ちなみに、僕自身、美容師に向いているとは決して思っていませんでした。学校の先生になろうと思っていましたが、母が美容師だったため、半ば勢いで美容師になったんです。不器用だったため、美容学校に入ってからとても苦労しました。もし自分が不器用であることがわかっていたら、美容師を目指すことはなかったかもしれません。どんなに不器用でも、3年やってれば大体同じ線の上に立てます。そこまでの気力があるかどうかが大切だと思います。

―― 美容師にあったらよい才能や素質は何だと思いますか

高橋  才能は関係ないと思います。技術があり、センスがある人が売れっ子になれるかと言えば、必ずしもそうではありません。どうしたらもっとお客さんに喜んでもらえるかを考えられることが重要です。それを考えられる美容師が、「売れっ子」になると思います。

いくら給料がほしいかを聞いて、稼がせてあげたい

―― 美容師を続けるかどうかを迷っている人へ伝えたいことはありますか

美容師は素晴らしい仕事。諦めてしまった人にこそ、うちで働いてほしい。高橋  美容師という仕事が自分に合わないのか、今勤めているお店が合わないのかを、まず考えてほしいです。美容師の仕事は好きだけど、今働いているサロンが嫌だという人も結構たくさんいます。何が嫌なのかを自分でしっかりと探求してほしいと思っています。美容師の仕事を誤解している可能性もあります。出産後、復職ができるサロンがないという理由で、美容師を続けることを諦めかけていた人が、僕のブログを読み、出産後でも受け入れているサロンがあることに驚いたそうです。たまたまサロンが合わなかったというだけで、美容師を続けることを諦めないでください。
また、自分たちの生活のために、たくさん稼いでほしいと思っています。働きはじめてもらうときに、僕はいくら給料が欲しいかを聞いています。今の店長は、アシスタントの頃に40万円の給料をもらえるようになりたいと言ったため、それなら、40万円のお給料を貰うためにどんな働き方をすれば良いかということを、細かく分解して説明しました。売上だけではなかなかお給料40万までは到達しなかったのですが、人をまとめることが得意だったので、店長という役職を与えたところ、お客様の信頼も得ることができ、結果、売上も上がりました。今では結婚して、子育てして、マンション買って、ミニクーパーを新車で買って、絵に描いたようなサクセスストーリーを地方で体現しています。世帯年収は1000万円ほどあるのではないでしょうか。ママでも、新卒でも、シングルマザーでも、その人に合った“稼ぐ方法”を考えてあげたいと思います。
美容師の仕事が好きだけど、お店が嫌で辞めてしまった方たちにこそ、ぜひうちで働いてほしいです。必ず良い、自分に合った働き方を見つけてあげられます。子どもを産んで辞めてしまった方、諦めざるを得なかった方、ぜひ一緒に働きましょう。

美容師は素晴らしい仕事。諦めてしまった人にこそ、うちで働いてほしい。


2017年5月2日 ヘアワーク フラックスにて
インタビュー/榎並千陽

ヘアワーク フラックス 求人情報
勤務地 茨城県水戸市見和
勤務時間 9:00〜20:00(営業は10:00から)
初任給 アシスタント(見習い可)140,000〜(能力に応じて)
給与•賞与 昇級•随時(カリキュラム達成時) 賞与 年二回
諸手当 交通費 皆勤手当 店販手当 役職手当
福利厚生 社会保険完備 雇用保険 労災保険 社員旅行
休日•休暇 月6日休制 夏期 冬期休暇 有給休暇 慶弔 産休 育休
応募方法 電話連絡のうえ履歴書持参ください
採用人数 2〜3名
採用実績 2009年/2名 2008年/2名
出身校 茨城理美容専門学校 水戸ビューティーカレッジ
水戸理美容専門学校 ハリウッド美容専門学校
パリ総合美容専門学校
サロン見学 随時受付しております(電話にて要確認)
ホームページ http://www.flux-japan.com/
スタッフ募集ページ
お問い合わせ先 029-254-1225 担当/髙橋 名津子