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面接に呼んでもらえる志望動機は、何を書けばいいの?

面接に呼んでもらえる志望動機は、何を書けばいいの?

人によっては、「志望動機」が応募時の大きなハードルになることがあります。何をどう書けば、書類選考に通るのか、はたと悩んでしまうのかもしれませんね。
たしかに、志望動機は、内容によって他の応募者に大きく差がつく大切なポイントです。
採用担当者は、志望動機から、応募者の熱意と納得感を読み取り、入社した後に存分に力を発揮してくれる人を見きわめようとしています。
会社は、いい加減な気持ちの応募者を面接に呼ぶほど暇ではありません。のが、志望動機なのです。
今回は、そんな志望動機の書き方について紹介します。

なぜ志望動機を書かなければならないのか

志望動機とは、応募する企業に入社意欲を伝え、入社後にあなたが活躍する姿をイメージしてもらうためのものです。
企業側は、なぜ他社ではなく自社に応募してきたのかということを知りたがっています。つまり、志望動機は、「なるほど、だから私たちの会社に応募してきたのか」と納得してもらえるような内容になっている必要があるのです。
したがって、基本的には、志望動機は使い回すことができません。どの会社についても言えそうな内容では、志望動機の用を果たしていないことになるからです。

志望動機を書くときには、次の3点を意識しましょう。

  • 応募企業を選んだ理由
  • 活かせる経験・スキル
  • 入社後に実現したいこと

これを意識すれば、なぜあなたがその企業を志望しているかという動機が明確になります。
志望動機は、応募書類に書くだけでなく、面接でも必ずと言っていいほど質問されます。面接の際にどのように話すかということも、事前に整理しておきましょう。

志望動機は、職務経歴書の冒頭で、5行程度にまとめて書くか、職務経歴書とは別に、A4判1ページで「志望動機書」を作り、履歴書・職務経歴書と合わせて提出します。
履歴書に志望動機欄がある場合は、上記の内容を簡潔にポイントを絞って記入しましょう。

面接に呼ばれる志望動機を書くためのポイント

転職する理由に結びつけて書く

志望動機というと、応募先企業がいかに魅力的かということをホメなければならないように思ってしまうかもしれません。でも、それだけでは志望動機として不十分です。なぜなら、それは誰もが感じる魅力であり、あなたが志望する理由ではないからです。
「社風がいいと思ったから」「商品が好きだから」「企業理念に共感した」というような内容では具体性に欠けます。「他社でも同じことを言っているのではないか」「テンプレート通り」と思われてしまっても不思議ではありません。

そこで、なぜその会社を志望するかということを、なぜ転職することにしたのかという理由に結びつけて考えると、意外に書きやすくなります。
たとえば、「今の会社では自分のしたいことができないから」転職するという人にとって、裁量や担当範囲が広いベンチャー企業に入社することを希望することは、ある程度の納得感がある志望動機になり得ます。
逆に、転職することにした理由と、応募企業に入りたい理由が結びつけられないような場合は、応募すべきではないのかもしれません。
また、転職理由と志望動機が一貫しているかどうかはちゃんとチェックしてください。
残業が多いことが転職の理由なのに、業務の幅を広げたいという志望動機だったりすると一貫しておらず、話がつながりません。これでは、転職で叶えたかったことをその会社で叶えることができるのかを判断できず、入社してもまたすぐに転職してしまうだろうと思われてしまいます。

その会社のことをちゃんと理解して書く

企業は、募集情報やホームページに掲載されている企業情報をきちんと読み込んで応募していることを期待しています。
事業や理念などを把握することはもちろん、新聞、業界誌、Webメディアなど、その企業の情報を徹底的に集めましょう。業界についても勉強し、その会社の強みや魅力を自分なりに分析してみるのもいいでしょう(ただし、その分析結果を書くだけでは志望動機にはなりません)。その企業の商品やサービスを実際に体験してみることも大事です。
例えば、

  • 具体的な商品やサービス内容
  • 独自の技術やセールスポイント
  • 経営者の理念、メッセージ
  • 社長が発信しているSNS
  • 企業の沿革や売上の推移
  • 中長期経営計画
  • 具体的な戦略など
  • 顧客の反応(ネット上での口コミなど)
  • 競合他社に対する強み
  • 業界内でのポジション
  • どのように社会に貢献しているか
  • 商品・サービスの開発ヒストリー

といったことをきちんと調べましょう。
中には、売上推移や商品の特徴、業界内シェア、競合企業との比較・分析など、応募企業を研究するかのような内容を書いてしまう人もいます。もちろん、それだけでは志望動機とは言えません。
どんな点に魅力を感じたのか、共感したのか、それはなぜかということを、できるだけ具体的に、自分の言葉できちんと伝えれば、志望動機は自ずと内容が濃くなります。

その会社で自分の力が活かせる根拠を書く

次に、自分の経験やスキル・知識がその会社でどのように活かせるかということを考えましょう。新卒採用ではないので、会社の側では、入社後すぐに戦力となることを期待しているからです。
これは、求人情報に書かれている次のような項目から、自分が当てはまるものに結びつけて、自分ならその会社で活躍できることを伝えましょう。その根拠になるのはあなたの実績です。

  • 募集要項
  • 今回募集する大きな理由
  • 採用後のキャリアパス
  • 仕事内容
  • 具体的な業務内容
  • 所属組織、ポジション
  • 取引先、商材など
  • 勤務地域
  • 求める人物像
  • 必要知識、スキル
  • 資格
  • 適性、志向、資質

職務経歴書ができていれば、上記に結びつけるための実績を探しやすくなります。
現職(前職)で培った経験や知識が、書かれている業務内容に活かすことができる場合は、実績をアピールし、何ができるのかということを具体的に説明してください。
未経験の業種・職種への転職の場合でも、これまでの経験で学んだことが業務に活かせることをうまくアピールできれば、成功するでしょう。

入社後に実現したいことを書く

採用担当者にとって、志望動機の内容は、入社後のマッチ度を判断するためのものです。応募者が目標としていることと、その会社の考え方が合っていなければ、せっかく入社しても、活躍してもらえないかもしれないと考えるのです。
そのため、志望動機には、入社後にどのように仕事に取り組んでいくつもりなのか、何を目指すのかということを、できるかぎり具体的に書きましょう。
「売上に貢献したい」「技術力を高めてサービス改善に努めたい」「商品企画にもチャレンジしたい」など、入社への意欲をしっかりと伝えてください。

こんな志望動機はNG

企業や担当者によって異なりますが、志望動機が書類選考のNGになってしまうポイントを紹介しましょう。

その会社の特徴を理解していない志望動機

ホームページなどに書かれている内容と異なることを想像で書いていたり、商品・サービスの内容や同業他社との違いなどがトンチンカンな志望動機では、逆効果になります。企業研究はしっかりと行いましょう。
その会社の商品・サービスをせっかく体験して書いていても、「使い勝手がいい」「便利」などといった文章だけでは、あくまでユーザーとしての感想にすぎません。具体的にどんな点が使いやすいか、なぜそう思ったかなど、具体的に説明し、自分の知見もプラスしましょう。これは「理念に共感した」などの文章も同様です。それだけでは具体性がありません。

仕事内容について言及していない志望動機

会社をホメたたえるようなことしか書いていないと、あなたが具体的にどんなことをできるのかがわかりません。

何をしたいのかを書いていない志望動機

逆に、その会社のことを研究しつくしても、それだけしか書いていなければ、志望動機にはなりません。会社が求めているのは、あくまでも、自社に貢献してくれる人材です。自分の経験や知識などをどのように活かし、貢献するつもりかということは必ず書いてください。

待遇のことばかり書いている志望動機

給与や休日、福利厚生、残業時間の少なさなどは大切なことではありますが、待遇だけに魅力を感じていると思われると、働く意欲が感じられないと判断されたり、他に良い条件の会社が見つかったらまた転職してしまうかもしれないと思われるかもしれません。
勤務場所を志望動機にしたりするのも考えものです。通勤時間が同じ会社はいくらでもあるのですから、「この人はどの会社でもいいと思っている」というマイナス印象を与えてしまいます。

努力しようという意思を読み取れない志望動機

謙虚さを狙って、「学ばせていただく」という姿勢を伝えようとする志望動機も、よくありますが、相手頼みのように読まれてしまうと、逆効果になります。
会社は学校ではないのですから、自ら努力して学び、スキルや知識をつけて、会社に貢献するという意思ははっきりアピールしましょう。

面接に呼んでもらえる志望動機は、何を書けばいいの? まとめ

最初に書いたように、志望動機が重視されるのは、採用担当者が、あなたのことを長く活躍してくれる人かどうか見きわめるためです。かりに優秀な人材であったとしても、すぐに辞めてしまうようでは、採用したいとは思わないのです。
長く活躍してくれる人材とは、目指す方向や価値観が会社とマッチしている人です。
志望動機は、そういったことが最も的確に読み取れるものなのです。