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新しい職場で人間関係を円滑にするコツ

職場は小さな社会です。会社員としての私たちは、その小さな社会を中心に生活しています。
この社会での生活を無難に維持していくには、ときには本来の自分を抑え、自分を隠し、様々な障害をかわす術を身につけることも必要になります。……ですが、そんなネガティブな防御姿勢を維持しつづけていては、人生楽しくないですよね。
どうせなら良い人間関係を築いて活き活きとした職場生活を送りたいと思うのは、人間として当然のことだと思います。
今回はちょっとした気遣いをすることによって、楽に職場生活を送るためのコミュニケーションの実践についてご紹介します。

挨拶から始める職場新生活

無事に転職に成功して新しく働きはじめた職場では、しばらくの間、出会う人すべてが初対面という感覚になります。
そこでまずあなたが最初に始めるコミュニケーションは、挨拶です。周囲で一緒に仕事をする人たちに対して挨拶するのは当然ですが、通路などですれ違う人にもすべて挨拶をしましょう。朝なら「おはようございます」、日中なら「おつかれさまです」tぉ毎日欠かさず声を発しましょう。
ほとんどの人は、せいぜい会釈を返す程度の対応しか示してくれないかもしれませんが、めげずに頑張りましょう。挨拶をされて不愉快になる人はまずいません。その継続によって、あなたの存在が意識され、やがては挨拶から関係性が生まれる可能性も生まれてきます。

はじめは聞き上手になろう

周囲との関係性が生まれてきたと実感したら、今度は挨拶だけではなく、簡単な会話をしてみましょう。他愛のない世間話で十分です。ですが、この段階ではそこまで。あとは相手のノリに合わせて、聞き役になり、相手の興味関心のある話題を引き出してください。相手の目をみて、ほどほどに相槌をうち、同意しながら聞きましょう。
知らない話題や苦手な分野などの話ではあいづちもおろそかになってしまいがちですが、逆に「教えてください」という姿勢に転じ、相手をさらに乗せてあげると、「この人は話を聞いてくれる」と思うはずです。そこまでいけば、仲間候補を1名獲得できたと思ってもいいでしょう。
こうした一連の活動を周囲の人から進めていき、仲間候補者を増やしていきましょう。

お誘いには絶対参加の姿勢

終業後、飲み会などのお誘い(特に最初のお誘い)があれば、冠婚葬祭、病気怪我以外はできるかぎり参加しましょう。
入社間もないあなたをお誘いするわけですから、きっと歓迎してくれるはずです。友だちとの予定は変更するなどの調整ができても、社内でのお誘いは、機会を逃すと次がいつかはわかりません。終業後の集いは、オフィス内では知り得ない、社内の相関関係を観察できたり、社内情報を一気に収集することができますので、仕事を進める上でもきっと役立ちます。
ただし、そうした場での立ち位置はあくまでも末席と心得て、振る舞いには注意しましょう。酒席だからといって無礼講などはもってのほかです。情報収集の目的を忘れずに臨みましょう。

自分をさらけ出す勇気をもって

少し難しい話になりますが、コミュニケーションによって人間関係を構築する上で、基本となる不可欠な要素のひとつに「自己開示と他者理解」というものがあります。
これは要するに、真に相手のことを理解するには、自分のことを相手にさらけだすことが必要ということです。先に「聞き上手になりましょうと」と書きましたが、これは初期段階のことで、相手と相互の信頼関係を得るためには、自分のことも聞いてもらい、理解してもらうことが重要です。
相手の興味関心のあるテーマから入り、相手の警戒心が和らいだら、いよいよ自分のことを知ってもらうためのテーマに移行しましょう。
まだ初対面に近い、仕事上だけの付き合いの人に、自分の生い立ちから家族のこと、学生時代のこと、これまでの社会人生活や仕事のこと、趣味嗜好などを話すには勇気が必要ですが、相手に「あなたが心を開いて話をしている」という印象をもってもらうことが重要です。
相手の話を聞いている中で、「この人」ならという感触がつかめたなら、思いきって話してみましょう。
相手がそれを受けて自分のことを話してくれるようなら、信頼関係がうまく形成されていることになります。冗談を言いあえるような関係になれば、さらに信頼関係が深まってきたと考えていいでしょう。

無理は禁物、自分を抑えることはNG

こうして、徐々に信頼関係の形成ができてきたら、ここまでの過程で、すべてを相手のペースに合わせてきてはいないか、振り返ってみましょう。
最初の段階ではそうした気遣いは必要かもしれませんが、今後もずっと自分を抑えてその姿勢を保つと、次第に苦しくなってくることでしょう。
相手がそのことに気づいてくれればいいのですが、合わせてもらっている間は、なかなか気づいてくれないものです。
そのまま無理をして続けていくと、いつのまにか、あなたと相手の関係が主従関係になってしまうおそれもあります。上司と部下、先輩と後輩という構図ならそれもありですが、そうではない関係をあなたが望んでいるなら、早めに軌道修正したほうがいいでしょう。
少しだけ相手との距離を置き、他の仲間との接触をより多くしてみましょう。そして相手から話しかけられたとき、ほんの少しだけ姿勢を変えてみましょう。
たとえば「お昼は○○で食べようよ」と話しかけられたら、「私は△△のほうがいいよ」といった他愛のない反対意思表明で十分です。相手があなたに同意を示す姿勢が増えてきたら、軌道修正は十分です。信頼関係の形成はあくまでも対等が基本です。

まとめ ~リスタートはキャリアの「成長分」でカバー~

職場という小さな社会で楽しく生活していくには、良い人間関係の構築が必要です。
そのためには、多くの人と、相互の信頼関係を作っていく必要があります。勇気を出したり、自分を抑えてみたり、出してみたり。
ましてやこれが新しい職場となれば、またそのプロセスのリスタートかと気が遠くなってしまいそうですが、あなたが前職でコミュニケーションに費やした努力は「経験」という名の術となって身についています。だから決してゼロからのリスタートではありません。
転職は職務・職歴のキャリアアップだけではありません。人間としての「成長分」もキャリアとなって、あなたに付いてきているのです。