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転職回数を気にしている人のためのアドバイス

転職回数を気にしている人のためのアドバイス

今やひと昔前とはちがって、転職は珍しいことではなくなり、中途採用に及び腰だった企業も積極的にキャリア採用を行っています。
とはいえ、転職回数が多いほどキャリアとして評価されるというわけでもありません。ずば抜けた能力があるような場合でなければ、回数の多い転職者は負のレッテルを貼られやすいと言えます。
欧米では、「どんな人であっても利益を出せる人なら即戦力として採用する」というビジネスの価値観がありますが、日本では「長く働いてくれる人」をじっくり育てて、将来的に利益を出そうと考える傾向があります。
転職を複数回経験している人は、ちょっとドッキリして、不安になってしまうかもしれませんが、大事なことは、いかに自分のキャリアやスキルに興味を持ってもらえるかということです。ある程度、転職回数が多かったとしても、アピール次第という面があるのです。
今回は、転職回数が多くて不安な方のためのアドバイスを紹介します。

転職回数が多いと転職が難しくなるのは本当か?

転職回数とは「職場が変わった回数」、つまり、正社員として在籍した企業数から1を引いた数です(アルバイトや派遣での勤務はカウントしません)。
転職そのものは、珍しいことではなく、複数社の業務経験を持つ人は普通にいます。
では、「転職回数が多い」というのは何回以上のことを指すのでしょうか。
もちろんこれには個人差があり、「3回で多い」と思う人もいれば、「5回でも気にならない」という人もいるでしょう。
大手転職サイト「リクナビNEXT」の会員データ集計によれば、「転職経験なし」の人は20代では76%、30代では半数以上で、4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているそうです。40代、50代になると転職経験者はさらに増え、50代になると66%が転職経験者で、転職を経験していない人のほうが少数です。(「リクナビNEXT」の会員データの年代別集計

実際に、転職は回を重ねるごとに難しくなっていくのでしょうか。
別の大手転職サイト「DODA」による転職求人倍率調査によれば、「転職経験なし」の人の転職成功率は50~60%を推移していますが、「2回」になると25~30%、「3回」では10~15%、「4回以上」では5~8%となります。(「DODA」調べによる転職求人倍率
転職回数が増えるほどに転職成功率が低下していくのはたしかなようです。
上の「リクナビNEXT」の集計でも、転職回数を気にする企業の割合は、「転職回数1~2回」までは10%、「3回」になると40%、「4~5回」では28%、「気にならない」と回答した採用担当者は全体の約15%となっています。
しっかりとした理由があれば採用に至るケースも当然ありますが、やはり、辞められると責任問題になる採用担当者は、応募者の転職回数を気にします。それは人事スタッフの評価指標が「社員の定着率」にあるからです。
もうひとつのポイントは、「どのくらいの期間で転職したか」ということです。
「1社目は長く勤めたが、その後は1~2年で転職」というようなキャリアは、転職に失敗しているという印象を与えてしまいます。

また、職種によっては、転職回数がマイナス要因にならないようなこともあります。
たとえばメディカル/化学/食品などの技術系やクリエイティブ系は、専門性が高く、技術の向上やステップアップのために早くから転職する人が多いために、転職回数が多くても転職成功率が高い職種です。これらの職種では「4回」以上の転職を経験していても、成功率はさほど下がらないそうです。メディカルの中でも、とくに看護師や薬剤師は人材不足ですから、引く手あまたという状況です。
逆に、営業系、販売/サービス系などの職種は、あまり専門性が高くないため、転職回数が多いと転職成功率が下がってしまいます。

耳が痛い?「転職回数が多い人」を企業が採りたくない理由

転職回数が多いと、企業はあなたのことを次のような人ではないかという疑いをもちます。このために、採用に積極的になれなくなるのです。

せっかく入社しても定着してくれないかもしれないから

短い間に転職を繰り返している人は採用しても長く続かないと判断されます。会社にとっては、その人を採用して仕事を教える労力が無駄になってしまいます。
友人の方が給料が高いから、と転職を考える人もいます。ちょっとした壁にぶつかっても改善しようとせず、また転職してしまうのではないかと思うと、採用して責任ある仕事を任せることはリスクになります。

ストレスに弱いかもしれないから

転職回数が多い人は、協調性やストレス耐性に難があると思われます。
会社は友達を作る場所ではありませんから、人付き合いが苦手で、場に馴染みにくい人でも、ある程度は割りきって一緒に働かなくては仕事になりません。また、自分第一主義だったり、うまくいかないようなときにすぐカッとなってしまうのも考えものです。
社会人として働く中では、ストレスを感じることもあります。上司が少し叱っただけでひどく落ち込んだり、取引先から強い口調で要求されて悩んでしまったり、多少理不尽だと思うことがあっても、我慢できるタフさが必要なのです。

何をしたいのかわからないから

職種を変えて転職していると、本当は何がしたいのか自分でもわからないのではないかと思われます。お金を貰うためだけに仕事をしているのなら、いつ辞めてしまうかわからないと思うわけです。職種が変わっていなくても、その職種で一人前になっていないという印象になります。

飽きやすく、流されやすく、忍耐力がなさそうだから

「別にこの会社以外にも働くところはたくさんあるし、正直、他にもっと自分にあった職場があるのではないか」と考える、長続きしない人だと思われます。そんな人は、人の意見に流されやすく、誘われればのこのこついていってしまうかもしれません。大事なことを自分の意思えはなく、人の意見で決めてきた人だという印象を与えてしまうのです。ためらいなく辞めてしまったりされたら、会社としては大迷惑です。

転職回数が多いあなたがすべきアピールの方法

4回、5回と転職回数が多い人は、どのようにネガティブな印象を挽回していけばいいのでしょうか。
まずは、自分の市場価値を客観的に分析し、持っているスキルを洗い出しましょう。

  • 応募先の職務を遂行するのに必要なスキルがある
  • コミュニケーション能力が優れている
  • 転職の理由が明確である
  • 今度こそ腰を据えて仕事をするという決意がある

この3点をアピールしましょう。

転職回数をプラスに見せるポイント
  • 転職理由や目指していることに一貫性がある。
  • その会社になかったような優れた技術やスキルがある
  • 失敗した点を次に生かせる。希望する業務に具体的なイメージがある。
  • 環境が変わってもすぐ適応できる。新しい職場にすぐに馴染める。
  • 人間性には問題がない。
  • 倒産、家庭の問題など、やむをえない事情のために退職した。

転職回数が多い場合の履歴書の書き方

履歴書の職歴欄にはすべての経験を書く必要があります。転職回数が多くても、働いてきたすべての会社を年代順に記載しましょう。書きたくない会社や在籍期間が短い会社を省略したりしたくなるかもしれませんが、正直に書かないと経歴詐称になってしまいます。
転職回数が多いことをむしろプラスの印象に変えるポイントは、自分には確固たるキャリアビジョンがあり、その一環として転職活動をしていることをアピールすることです。

職種を変えずに転職している人は、仕事をする上でのモットーや、数字を交えた過去の実績などを強調し、その職務においてはプロフェッショナルとしてのスキルを有していること伝えます。
様々な職種を経験している人は、応募先の仕事に関係するような職務に重点を置き、多角的な視点やスキルを持っていて、これまでの経験をどのように活かしたいかをアピールしましょう。一貫した転職ポリシーがあることを伝えることも忘れないように。

在籍した会社と業務内容を1社1社記載していくと、履歴書にすべての職歴が入りきらないこともあるかもしれません。
そのような場合は、在籍期間が長い会社を抜粋した職歴を履歴書に記載し、最後に「(他○社を経験。詳しくは職務経歴書に記載)」と書いき、職務経歴書に全職歴を書きましょう。

転職回数が多い場合の職務経歴書の書き方

職務経歴書は、転職活動で最も重要な書類です。
転職回数が多いと、職務経歴書は長くなってしまいがちですが、読まれなければ意味がありません。要点を整理し、視覚的にも読みやすさに配慮して体裁を整え、A4用紙1、2枚にまとめます。
努力したことや実績を、数字、エピソードをまじえて書き、「面接で実際に直接話を聞いてみたい」と思わせてください。
転職回数が多いという職歴をカバーしながら、経験とスキルをうまくアピールできるかが鍵です。それぞれのキャリアに共通する「仕事の姿勢」を洗い出し、転職回数は多くても、一貫性を持って仕事と向き合ってきたことをアピールします。
応募先が知りたいのは、「あなたが入社することで会社にどんなメリットがあるか」ということです。
多くの会社を経験したからこそ言える「今貢献できること」「これからやりたいこと」を述べて、自分の価値を明らかにしましょう。

転職回数が多い場合の面接の臨み方

無事に書類選考を通過したら、次は面接です。
転職回数が多いと、面接で「転職回数が多いのはなぜですか?」などと必ず聞かれます。
明確な答えをちゃんと準備しておかないと、長すぎず短すぎず、転職回数が多いことを前向きに伝える説明は難しいでしょう。「やりたい仕事をやらせてくれなかったから」「給料が安くて不満だったから」というようなネガティブな答えは絶対に避け、これまでの転職活動の中でかためてきたあなたの目的意識をポジティブな言葉で答え、「これで最後の転職にしたい。腰を据えて御社に貢献したい」と決意を語ってください。
「転職回数が多くても、この人がほしい」と思わせる魅力を伝えることが大事です。

転職回数にかかわらず、面接の最大のポイントは

  • 自分やチームがどんな成果をあげたか
  • 自分はプロジェクトの中でどのような役割を果たしたか
  • 自分は将来何をしたいか

を自分の言葉で語ることです。
この3点を意識して仕事をし、業界内でも優秀さを知られるような存在であれば、転職回数など問題にならないでしょう。
逆にいえば、たとえひとつの会社で長く勤めていても、この3点をちゃんと答えられなければ、企業には必要とされないのです。

転職回数の多さを少しでもポジティブにとらえてもらうには、「転職を繰り返したのは目的意識があったから」という姿勢を印象づけることです。
成長するために本気の転職をしてきたことを相手に納得してもらい、「しっかりした目的意識があって転職し、それによって成長してきている」という印象を与えることができれば、転職回数が多いことによるマイナスの評価は払拭できるでしょう。
あなたの目的意識にそって、これまでの経験やスキルを説明し、将来どのように仕事をしていきたいかを話すことで「今度はすぐに辞めない」という姿勢をアピールしてください。
前職ではやりたいことがなぜできなかったかを説明した上で、これからどんな仕事にチャレンジしたいかについて説明してください。不平不満などはNGです。
会社の倒産や家庭の事情などの理由で転職せざるを得なくなったような場合には、その理由を説明した上で、現在は状況が改善しており、業務に支障がないことを具体的に伝えましょう。同情をかうような言い方は避けてください。

転職回数を気にしている人のためのアドバイス まとめ

転職回数が多い人は、本当に企業が心配するような「問題がある人」ばかりでしょうか。
実際には、自分の価値やスキルを意識して働いている人もたくさんいます。
転職を繰り返すことができるのは、自分のスキルに自信があり、チャレンジ精神があるためです。
冒頭でも述べたように、欧米では、転職回数が多いことは、逆に、キャリアアップを真剣に考えた証拠であり、チャレンジ精神旺盛な積極的な人と評価される傾向があります。
労働力の流動化が叫ばれている日本でも、いずれは転職回数の多さがプラス要因になる日が来るかもしれません。慣習に凝り固まったような旧来の純粋培養的な人材ではなく、そういう人材にこそ価値を見いだし、積極的に採用しようと考える会社は必ずあるはずです。